こんばんは。
アルコの沖です。

2月15日、16日ははじめての狩猟講座を開催しました。
狩猟に興味がある方、免許はあるものの狩猟をしたことが無い方などを対象に1泊2日で集中して学べるコースです。講師は地元で狩猟をする元沢さん。一昨年狩猟を始めたにも関わらず、精力的な活動で実績を上げています。

<自己紹介>
参加者は全13名。主に東京方面からの方が多く、遠くは長野県からも来ていただきました。恒例のアイスブレイクでは、初めて会う方々ばかりなので、まずは場を温めるために自己紹介をし合いました。

自己紹介 意外な繋がりがあって話が盛り上がることもしばしば

<1日目座学>
座学は2章編成。まずはヤマナ生物担当の沖から里山の生態系と狩猟の関りについて。ヤマナハウス周辺の航空写真の昔(戦後~)と今を比較して、人間の生活様式と環境がどのように関わって変化してきたかを説明しました。
続いて、元沢さんの講義。狩猟に携わるきっかけとなった話から、罠免許を取る際の手続きや留意事項、実際に罠を掛けてから捕獲するまでの話を、画像や動画を用いて説明していただきました。

狩猟座学の一コマ

<1日目実践>
実践はくくり罠の構造から設置実演まで。元沢さんと一緒に山を歩くことで、どこにイノシシの足跡があり、どこに獣道が通っているかが具体的に見えてきます。くくり罠を掛ける際の細かいポイントも説明、あくまでも実演のみでしたが、実際に掛ける際のイメージが湧きやすい演習となりました。その後は箱罠も見学して仕掛け方等を学習。

実践 元沢さんによる罠の設置実演

<1日目交流>
夜はイノシシカレーとイノシシ固まり肉焼きで交流会。解体施設で購入したイノシシメスの背ロースを豪快に固まりのままじっくり低温で焼いてからスライス。脂身の甘さを感じていただきました。

交流は夜遅くまで続きました

<2日目実践>
2日目の実践はより実際に則したもの。参加者の方にも練習として手に取っていただき、仕掛け方の練習をしてもらいました。2グループへ分かれて実際に各グループで獣道を見ながら、どこに配置するかを考えて仕掛ける練習。練習でも実際に仕掛けてみることで、見る目がさらに養われます。

罠を仕掛ける練習

<2日目講評>
実践で練習した罠の位置やそれぞれのグループの仕掛け方の感想を述べ、講評しました。2日間のみの講座でしたが、皆さん考えて罠を設置・見破ることで、狩猟者の目を持つきっかけになったかと思います。

別グループが試しに設置した罠を見破る

参加者のご意見として「狩猟・ジビエということにとどまらず、食育や獣害の実情など多岐にわたる内容でとても勉強になりました。また南房総に遊びに来たいです。」と嬉しい感想を頂きました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

集合写真