こんばんは。
アルコの沖です。

最近、いろいろな方と出会って自己紹介をするときに「前職は自然環境調査をしていました」と言うと、「?」という顔をされることが多々あります。

今回は自然環境調査とは何ぞや?かを簡単にご説明したいと思います。

自然環境調査は言い換えると生き物調査です。
大規模な開発をする際には環境影響評価法(環境アセスメント)に準じて、生き物に影響が無いか(個体や生息環境の損失)を調べる必要があります。つまり、開発があるから生き物調査をしないといけないような形です。

天然記念物などの法律で守られている生き物が建設予定地に住んでいた場合は、開発計画が見直されることもあります。他にも環境省や各都道府県は独自に希少な生き物を「レッドデータブック」という本にまとめており、それに該当する種類の生き物が出た際も、配慮して工事を進める必要があります。

調べる生き物は多岐に渡っていて、大きく言うと動物、植物、菌類(めったにない)です。
動物だけでも細分化されていて、水生生物、陸上昆虫類、魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類などがあります。植物、菌類も同様です。

全ての生き物には名前が付いているので、1人の生き物好きが全ての生き物を知っていることは到底不可能です。各分類には各専門家がいて、それぞれの生き物の名前を分類(専門用語で同定と言います)しています。

それこそ、昆虫の仲間は種類数が膨大で、ハエの専門家やカの専門家など、その分類を突き詰めた人でしか分からないような種類もたくさんいます。自然環境調査とは、それら生き物のリストをまとめた上で、それぞれの生態を考慮して、開発できるか・注意すべきかのジャッジをする仕事です。